そり犬の種類について
そり犬と言うと某有名漫画などの影響もあり、シベリアンハスキーやアラスカンマラミュートなどの純血種を思い浮かべられる方が多いのではないでしようか?
しかし実際は長距離レース、短距離のスプリントレース共に交配種であるそり犬達が主に活躍しています。
交配された地域、交配に使った犬種の割合などから、その交配種にも区別できるように名称がついています。
今回はその一部をご紹介します。
今世界で活躍しているそり犬は主にこの3種です。
Alaskan Husky(アラスカンハスキー)
20世紀初頭にアラスカでSLED DOG RACEというスポーツが誕生し、アラスカンハスキーがレースで優勢を占めまていました。
パワーとスタミナ、スピードを求めてシベリアンハスキーとアラスカ在来犬を交配し、更にマッシャー達が様々な特徴をもつ複数の犬種で長距離レースにはそれに求められる交配、短距離スプリントレースにはそり犬求められる交配をしてきました。
交配されてきた犬種にはポインター系、サイトハウンド系だけでなくボーダーコリーやラブラドールレトリバーなども含まれているそうです。
EUROHOUND(ユーロハウンド)
Scandinavian Hound、 European Sled Dog(ESD)、Evropsky Sanovy Pes(ESP)などの総称
1980年代、そり犬としてジャーマン・ショートヘアード・ポインター(GSP)が活躍していたヨーロッパのスカンジナビア半島でアラスカから輸入したアラスカンハスキーとジャーマン・ショートヘアード・ポインター(GSP)などを交配、スカンジナビアンハウンドと呼ばれユーロハウンドの始まりと言われています。
ユーロハウンドはアラスカンハスキーと主にジャーマン・ショートヘアード・ポインター(GSP)などのポインター系の交配種です。
過去にはグレイハウンドも交配に含まれています。
アラスカに輸入されたヨーロッパのそり犬を区別するため、ユーロハウンドと呼ばれるようになりました。
有名マッシャーEgil Ellis(イギルエリス)が交配するユーロハウンドはEllis Hound(エリスハウンド)と呼ばれます。
短距離スプリントレースで活躍中。
Greyster(グレイスター)
1980年頃、ノルウェーでジャーマン・ショートヘアード・ポインター(GSP)にグレイハウンドの血統を交配し始めました。
驚くほどの速さのそり犬の誕生です。
ノルウェーのマッシャー、Lena Boysen Hillestad(レナ・ボイセン・ヒレスタッド)が数々のレースタイトルを獲得しグレイスターの人気に火がつきました。
犬の持久力を維持するため、グレイハウンドの血統は意図的に低く抑えて交配され、ポインターのみでなく他の犬種も交配に含まれることもあります。
主に4dogまでの短距離スプリントレース、ドライランドレースで活躍し、ドライランドレースで上位に行くにはグレイスターの存在は欠かせません。
全盛期には日本でもシベリアンハスキーから始まり、アラスカンハスキーやユーロハウンドが輸入され交配されていました。
Jollysのオーナー佐藤もその1人です。
※最初の写真は2015年佐藤の犬ぞり犬舎、今のJollys犬舎の10年前の写真です。
交配種ではありますが、ノルウェーの犬ぞり協会などではそり犬の登録サイトがあり血統を確認することができます。
もし、海外から輸入したいと思われる時はそういったサイトで血統を確認することも可能ですので参考にされることをおすすめします。
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